ローテンブルクの雨

rothenburg

(C)TEPPEI SASAKURA / ART TERRACE

ローテンブルクの雨

~Rothenburg~

シルクスクリーン
65.0*65.0cm

(2004年リリース)

昨年、十数年ぶりで、ドイツのロマンティック街道を訪れた。

その名からも分かる様に、はるか古の時代にローマ人によって成された街道であり、
ドイツのほぼ中央に位置する領主司教の街ヴュルツブルクから、スイス国境に近い
フュッセンへと至る。

ローマ時代から商業道路として利用され、街道沿いの主たる
街は栄え、文化の交流と隆盛の一端を担ってきた。

そんな街のひとつローテンブルクは、今も中世の姿を色濃く留めている。

”帝国自由都市”当時の城壁・城門や、25もある塔の姿も、一部修復の努力もあり、
ほぼ完全な状態で残されている。街並みは、木組や石積を漆喰で塗り固められた
建物のパステル調の色合いが美しく、店先の看板にも金細工が施されて趣がある。


それらは、まるで童話にでも登場しそうなたたずまいだった。

厳寒の長い冬を、人々は少しでも楽しい気分で暮らしたいと考えて、こんなにも
愛らしい家並みを造り出してきたのでは・・・と勝手に推測したりもした。

訪れたのは真冬だったので、氷の様に凍てついた雪が屋根や道路を覆っていた。

やがて春がくれば、雨が降り雪も解かされてゆく様に、閉ざされて
縮こまりがちだった人々の心も解き放たれてゆくのだろう・・・と
思いを巡らせた。そして、この絵が思い浮かんできた。

笹倉鉄平

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