浜辺の日曜日
(C)TEPPEI SASAKURA / ART TERRACE
浜辺の日曜日
~Sotto La Luce Del Sole~
シルクスクリーン
54.5*113.4cm
(2004年リリース)
イタリアン・リビエラと呼ばれる地域の東端辺りに位置するポルトフィーノ半島。
そこには、リゾート地として世界的に有名な漁村ポルトフィーノがある。
その知名度の高さからか、半島の反対側にあるカモーリという小さな港町は、
逆にほとんど知られていないようだ。
しかし、この町にもまた違う魅力があり、ここを訪れるのは三度目であった。
よく晴れた日曜日だった。
港の反対側に広がる玉砂利の浜辺では、多くの人が思い思いにくつろいでいた。
陽射しを求めてなのか、水際を散歩したり、寝転んだり、座って本を読んだり・・・と、
それぞれにのんびりと、うららかな休日を楽しんでいるようだ。
早速、"郷に入っては郷に従え"とばかりに、その浜辺に腰を下ろすことにした。
視界いっぱいに広がる地中海と広い空、そして、ゆっくりと形を変えながら流れる雲。
こうしているだけで、何も要らない・・・と思える程、心が和らいだ。
寝転んでみれば、まるで子供の頃にもどってしまうかの様な感覚を覚え、
のびのびとして、そのまま穏やかにゆっくりと時間は過ぎていった。
『あせることなんて何もない。じっくりと行こうよ・・・』という声が聞こえた気がした。
夕陽が水平線に近づくにしたがって、青かった空はうっすらと黄味がかる。
そして、オレンジ色がそこに足されてゆき、空と海は涙が出そうな程優しい表情を見せた。
その瞬間を、そして、この感じを絵にとどめておきたいと思った。
笹倉鉄平
