ヴァイオリン工房
(C)TEPPEI SASAKURA / ART TERRACE
ヴァイオリン工房
~Werkstatt~
シルクスクリーン
38.5*45.8cm
(2004年リリース)
ドイツからスイスへ向かうアルプスの峠道の宿場として、また、林業の村として
栄えた町ミッテンバルトは、17世紀以降にはヴァイオリン製作でその名を馳せた。それはイタリアで技術を学び、それを持ち帰った名匠マティアス・クロッツの功績だった。
現在もその伝統を受け継ぐヴァイオリン工房や技術の専門学校がある。
この町で、いくつかの工房をのぞいて見た。
そこの主人の使い勝手や趣味でそれぞれの工房の雰囲気はまちまちだったが、
初めて見るような専門の工具や、不思議な形の道具類が数多く並んでいる様子は
どこも共通しており、とても興味をそそられた。
初めて見るような専門の工具や、不思議な形の道具類が数多く並んでいる様子は
どこも共通しており、とても興味をそそられた。
完成しているヴァイオリンしか、これまで見たことがなかったので、
組み上がる前のそれぞれのパーツや部品も、魅力的なオブジェであるかの様に
目に映り、新鮮な感動を覚えた。
それは、ちょうどプラモデルの箱を開けた時の、
何やらわくわくしたような気持ちにとてもよく似ていた。
私も普段、色々な画材類、筆、画台、絵具棚などに囲まれたアトリエに居るせいか、
雑然としている中にも、心落ち着く何かをそこに感じてしまう。
恐らく「ものづくり」に共通する何かだろうと思う。
少しの手間やこだわりで、奏でる音色は違ってくる・・・
そんな"音を生み出す工房"に漂う、心の在りようを一枚の絵にしてみたいと思った。
笹倉鉄平
